今回PICKUPするのはAC長野パルセイロ・レディース所属の横山久美選手。
2019年6月7日に開幕する【W杯フランス大会】の日本代表に選出された横山選手の経歴やプレースタイルなど詳しくご紹介しますので、お付き合いよろしくお願いします。
横山久美 プロフィール
名前 | 横山久美(よこやまくみ) |
生年月日 | 1993年8月13日 25歳 2019年5月現在 |
血液型 | O型 |
出身 | 東京都 |
所属クラブ | AC長野パルセイロ・レディース |
身長・体重 | 155cm・54kg |
小学校1年生から本格的にサッカーを始めた横山選手は6年生の時に【日テレ・ベレーザ】の下部組織【日テレ・メニーナ】のセレクションを受けるも不合格。
その後、中学2年次に【スフィーダ世田谷FC】に入団。
翌年にはなでしこチャレンジプロジェクトに選出されるなど同年代では目立つ存在となっていた。
高校は地元である東京都の【十文字高等学校】に進学。
高校2年でU-17日本代表に選出され【2010 女子W杯トリニダード・トバゴ大会】に出場。
準決勝の北朝鮮戦ではゴール前で相手DFを5人を抜き去り鮮烈なゴールを決めた。
足もとにボールが吸い付いているようなドリブルはコアなサッカーファンの目に留まり注目されるようになる。ちなみにこのゴールはその年のFIFAプスカシュ賞(FIFA年間最優秀ゴール賞)にノミネートされた。
画質は良くありませんがYOUTUBEに動画がUPされていたの興味のある方はご覧ください。
同大会では6得点を挙げ準MVPにあたるシルバーボールとブロンズシューズ(得点ランク3位)を獲得した。
岡山湯郷ベルBelleからAC長野パルセイロ・レディースへ
高校卒業後、2012年になでしこJAPANの中心選手として大活躍していた宮間あやさんが所属するなでしこリーグの【岡山湯郷Belle】に入団。
しかし、運動量や前線からの守備など課題が多く期待されたほどの活躍を見せる事はできなかった。
2014年にチャレンジリーグの【AC長野パルセイロ・レディース】に移籍。
なでしこリーグよりレベルの落ちるリーグではあるが環境が変わった事により躍動する。
21試合の出場で30得点を挙げ、チャレンジリーグの得点王を獲得。
サッカー選手としては少し身体が重そうな印象を持っていたが、湯郷Belle在籍時より身体を絞り運動量が増えたのが活躍に繋がったのかもしれない。
2015年の【アルガルベカップ】でA代表に初選出。同年、チャレンジリーグからなでしこ2部リーグに昇格したAC長野パルセイロ・レディースでは25試合で35得点を挙げ得点王に輝き日本を代表するストライカーへと成長した。チームも2部で年間優勝を果たし1部リーグへの昇格を決めた。
以後、なでしこJAPANの常連となり中心選手として活躍している。
ドイツへ移籍
2017年からは更なる成長を目指しドイツの【FFCフランクフルト】に期限付きで移籍。
しかし、日本にいた時のような活躍を見せる事は出来ず、リーグ戦22試合に出場し4得点という成績しか残せなかった。
期限付き移籍であったがドイツに残るのか日本に戻りプレーするのかで本人も相当悩んだそうだが最終的には「自分自身のビジョンが描けてるからこその決断だったと」語り、日本に戻りプレーする事も発表した。
プレースタイル
2010年のW杯で注目されたようにやはり持ち味は、足もとに吸い付くようなドリブル。
ゴール前の密集地帯でもドリブルでかわす事ができるのが横山選手の魅力だ。
ドリブルだけではなくシュート力も日本人選手の中ではトップクラスで個人的にはNo,1だと思っている。
ペナルティーエリアの外からでも強烈なシュートを放つ事ができ、セットプレーを任せられる事も多い。
近年のなでしこJAPANでは一番決定力のあるストライカーだと言っても過言ではないだろう。
フランスW杯日本代表メンバーに選出
横山選手は自身初のW杯の日本代表メンバーに選出された。
選出されたFWは横山選手を除き、以下の5名。
背番号 | 名前 | 生年月日・年齢 | 所属 |
8 | 岩渕 真奈 | 1993年3月18日 26歳 | INAC神戸レオネッサ |
9 | 菅澤 優衣香 | 1990年10月5日 28歳 | 浦和レッズレディース |
11 | 小林 里歌子 | 1997年7月21日 21歳 | 日テレ・ベレーザ |
13 | 宝田沙織 | 1999年12月27日 19歳 | セレッソ大阪堺レディース |
19 | 遠藤 純 | 2000年5月24日 18歳 | 日テレ・ベレーザ |
追記:植木理子選手が怪我の為、宝田沙織選手に変更。
一時期は横山選手が抜けた存在となっていたが、現在は誰がスタメンに名を連ねるか分からないほど混戦といった印象がある。
20歳前後の若い選手が3人も選出され特に植木選手、遠藤選手はスピードがあるので途中交代で入ってくる可能性が高いと考えているが、他4名は誰がスタメンでもおかしくはないし対戦相手によって2トップの組み合わせを変えてくる可能性もあると思っている。
前述の通り横山選手はセットプレーでも大きな力を発揮してくれる。スタメン濃厚な選手の中ではINAC神戸レオネッサの中島依美選手しかセットプレーを任せられそうな選手がいないので横山選手のスタメンの可能性は高いのかもしれない。
しかし、これだけ混戦だとW杯本番でのコンディションニングが一番の決め手になりそうだ。
横山選手には万全の状態でW杯本番に臨んでもらい、なでしこJAPANに勝利をもたらすような活躍を期待したいし、それが出来る選手だと思っている。
愛用スパイク
横山選手といえばNikeのスパイクを愛用している印象が強かったがW杯ではPUMAのスパイクを履くとツイートしていた。
下がその時のツイート。
フランスW杯はこの #PUMAFuture で挑みます!
応援よろしくお願いします!!#NweLevels #pumafootball #pumafootball_jp pic.twitter.com/8P7FSQmycq— Kumi Yokoyama/横山 久美 (@yoko10_official) 2019年5月16日
【PUMA Future 19.1】日の丸カラーのW杯バージョンだと思いますがカッコイイ♪
このスパイクでゴールを量産してもたいたいですね。
過去、W杯2大会で優勝、準優勝という素晴らしい成績を残しているなでしこJAPANですが今回のフランス大会での前評判は決して高いものではありません。
正直、近年の国際試合を見ていると優勝というのは厳しいのではないかと個人的には思っています。
やはり澤穂希さんと宮間あやさんという中心選手がいなくなったのが大きく影響しているのでしょう。
他国も一気にレベルを上げており予選リーグから簡単に勝てる相手はいないと思います。
しかし、なでしこJAPANも苦しみながらも若返りを図り、20代前半の選手がチームの中心選手となって頑張っています。
短期間でも大きく伸びる可能性があるのが若い選手の楽しみなところ。なでしこ伝統の諦めない気持ちと若い選手の勢いを融合しW杯で大活躍してもらいたいですね。
長くなりましたが、お付き合いありがとうございました。
Twitter:@yoko10_official