今回、PICKUPするのは陸上長距離の和田有菜選手。
高校時代から世代トップクラスの実力を持っていたが大学に進学後も素晴らしい活躍をしている。
そんな、和田選手の経歴など詳しくご紹介するので、お付き合い頂きたい。
和田有菜 プロフィール
名前 | 和田有菜(わだゆな) |
生年月日 | 1999年8月7日 22歳 2021年11月現在 |
血液型 | 不明 |
出身地 | 長野県 |
出身校 | 長野東高等学校 |
所属 | 名城大学 |
身長・体重 | 不明 |
駅伝の強豪、長野東高校出身の和田有菜選手。
高校時代は2年次と3年次に【全国高校女子駅伝】のエース区間である1区を走り、ともに区間賞を獲得している。
トラックでも国体の1500mで複数回、表彰台に上るなど強さを見せていた。
そんな、高校トップクラスの実力を持っていた和田選手の進路に注目が集まったが、彼女が選んだのは実業団ではなく大学だった。
長野東高校と非常に強いパイプを持つ、名城大学に進学。
同学年には高校時代に何度も対戦している高松智美ムセンビ選手もいた。
その、高松選手は名城大学に和田選手も進学すると耳にした時は「飛び上がりました!!」と語っていた。
和田選手の事を自分よりも凄い存在と認めているだけに同じ大学で一緒に戦える事がよほど嬉しかったのだろう。同学年にライバルがいるというのは非常にいい刺激をもらえるものなのかもしれない。
大学入学前の3月に【アジアクロスカントリー選手権】に共に出場し団体の金メダル獲得に貢献するなど気心の知れた存在だ。(和田選手は個人でも金メダルを獲得)
自己ベスト(PB)
距離 | 自己ベスト記録 |
1500m | 4.16.76 |
3000m | 9.00.50 |
5000m | 15.25.14 |
10000m | 32.22.83 |
(2021年10月現在の記録)
名城大学でも大活躍
名城大学に進学した和田選手は1年次から期待通りの活躍を見せている。
2018年6月に行われた【アジアジュニア選手権】では3000mに出場し銀メダルを獲得。
同年7月には【U20世界陸上選手権】3000mに出場し4位入賞を果たしている。
駅伝シーズンになると【全日本大学女子駅伝】1区、区間賞、【富士山女子駅伝】2区、区間2位と名城大学の優勝に大きく貢献。
4年生まで駅伝皆勤賞。
度重なる怪我
ここまで、大学でも順調に成長しているように見える和田選手だが実は2018年の全日本大学女子駅伝後は怪我で3週間ほど走れなっかったようだ。
富士山女子駅伝には間に合ったが、春先は再び怪我で別メニュー調整が続いていたという。
和田選手なりに考え、長い距離の練習をした後は意識的に短距離ダッシュを行い普段、使わない筋肉に刺激を入れるなど怪我の予防に努めてきたとのこと。
走る能力だけでなく自分で考え、色々な事に挑戦するなど非常に意識の高い賢い選手だと感じる。
怪我から復帰し、7月の【ユニバーシアード】5000mでは4位入賞。
9月の日本インカレ1500mで4位、5000mで3位とまずまずの結果を残した。
そして、迎えた2年目の駅伝シーズン。
和田選手は全日本大学女子駅伝で準エース区間の3区に起用された。
レースは和田選手から7秒後方から追いかけてきた大東文化大学の鈴木優花選手に追いつかれ、そこからはお互いのプライドを懸け、後ろに付くことなく並走。
区間賞こそ鈴木選手に譲ったが、ラスト1kmを切った辺りから何度も仕掛け、最後は鈴木選手を突き放してトップで襷を渡し、名城大学の3連覇に大きく貢献!!
非常にレベルが高く良い競り合いを見れて陸上ファンとしては凄く満足いくものだった。
この後は富士山女子駅伝も控えているが怪我なくいってもらえたらと思う。
走りの特徴・性格
身長は公表されていないが見た感じだと165cm前後だろうか?
日本人女性としては長身な部類に入ると思う。
その長身を活かし非常にダイナミックな走りの印象を受けるが軸がシッカリとしていて、きちんとまとまっている。大学生でこれだけ綺麗なフォームで走れる選手はなかなかお目に掛かれない。
U20世界選手権女子3000m決勝
🥇 🇯🇵田中希実 ND28AC 8:54.01
🥈 🇪🇹 Berhe 8:56.39
🥉 🇪🇹 Gebreselama 8:59.20
4位 🇯🇵和田有菜 名城大 9:00.50
このレースプランは日本人が外国人選手に勝つためのお手本になると思う。周りに合わせず自分のペースで刻むことはとても大事。 pic.twitter.com/q7IerRyChV— 兵庫県陸上競技 (@koukourikujyouu) July 12, 2018
日本人選手の中ではラストの切れ味もあるほうで全体的にレベルが高い。
同世代には世界陸上ドーハ大会5000mで決勝に進出し、5000m14分台間近で別格の存在である田中希実選手がいるが、和田選手も素晴らしい才能を持っているので将来的には追いつき追い越すくらいの気持ちで成長してもらえたらと思う。
和田選手自身がどの距離で勝負していくのかは分からないが、個人的にはトラック種目で頑張っておらいたい気持ちが強い。
フォームが綺麗なので将来的にはマラソンにも対応できそうだが。
誕生日を祝ってもらう姿がTVに映し出されてしたがテンションが高く、割と甲高い声をあげていた♪性格は明るく、今時の女子大生といった印象。
芯は強く「常に挑戦し続ける選手を目指している」とインタビューに応えていたので将来が非常に楽しみな選手だ。
進路
現在4年生の和田選手だが大学卒業後は実業団の強豪、JP日本郵政グループに進む事が決まっている。
日本郵政は廣中璃梨佳選手を筆頭に多くの実力者が所属しているので和田選手といえども簡単に駅伝のメンバーに入れるほど甘くはない。
しかし、実力者が多いという環境は自身のレベルアップに繋がるだろうし今後、オリンピックや世界陸上を目指すのであれば素晴らしい環境であると思う。
ただ、怪我人を多く出す印象も強いチームなのでそこだけには気を付けてもらいたい。
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