女性アスリートをPICKUPしている当ブログだが、今回はどうしても納得いかない事件があったので、その事について書いていこうと思う。
事件と言うと大袈裟に感じるかもしれないが個人的にはかなり衝撃的な事件だと思っている。
その、事件とは陸上十種競技のアジアチャンピオン右代啓佑選手の世界陸上代表内定が取り消された事だ。
まずは右代選手の簡単なプロフィールを載せておこう。
右代啓佑 プロフィール
名前 | 右代啓佑(うしろけいすけ) |
生年月日 | 1986年7月24日 33歳 2019年9月現在 |
血液型 | A型 |
出身地 | 北海道江別市 |
出身校 | 国士舘大学 |
所属 | 国士舘クラブ |
身長・体重 | 196cm・95kg |
日本では馴染みの少ない十種競技だが欧米ではキングオブアスリートと呼ばれ非常にリスペクトされている。
右代選手は日本の十種競技を引っ張る存在だ。
日本人の十種競技の選手として48年ぶりのオリンピック出場を果たしたり、日本選手権6連覇など輝かしい実績を残している。
競技だけでなく非常に人格者でありリオデジャネイロオリンピックでは日本選手団の旗手を任された。
鍛え抜かれた肉体は美しいの一言。筋肉の鎧といった感じだ。
練習後は海水浴。 pic.twitter.com/kV0bq2sh20
— 右代啓祐 (@ushirokeisuke) August 18, 2019
世界陸上ドーハ大会日本代表に内定
今月27日に開幕する【世界陸上ドーハ大会】。
右代選手はジャカルタアジア選手権優勝と日本選手権優勝という結果からエリアチャンピオン枠で代表内定を貰っていた。
エリアチャンピオンというあまり聞き慣れない言葉だがマラソン以外の個人種目でアジア選手権などの優勝者がA標準突破として扱われる事をエリアチャンピオンという言葉で表している。
世界選手権代表内定取消し
世界陸上も間近に迫り各代表選手のTwitterも見て回っていたところ右代選手のツイートを見て愕然とした…
まずは、そのツイートを見てもらいたい。
【読んでください】アジア選手権優勝と日本選手権優勝でエリアチャンピオン枠で世界陸上の内定をもらったのに、出発10日前に突然の内定取消しの連絡が入ったみたいです。直接の説明も陸連のからもらってないし、今日の結団式も欠席するべきなのかどうなのかギリギリまで悩みました。
— 右代啓祐 (@ushirokeisuke) September 17, 2019
なんと、世界陸上代表内定を取り消されたという内容のツイート。多くの人に今回の件を知ってもらいたいので、この右代選手のツイートをリツイートして頂けたら幸いだ。これくらいしか私に出来る事はない。
右代選手らしく、このような状況でも丁寧な文章をツイートしているが、心中穏やかでないのは間違いないだろう。
更には内定取り消しの説明もされていないとのこと。
アスリートが大会に向け日々、辛いトレーニングに励み最高の結果を出そうと努力した過程を無にするような事が許されるのだろうか?
一体、何が理由で内定取消しになったのかも分からない。
そもそもIAAF(国際陸上競技連盟)が決めた事なのかJAAF(日本陸上競技連盟)が決めた事なのかも分からない。
説明をしてもらわないといけないが、仮に説明を受けても世界陸上開幕直前でこのような仕打ちを受ければ納得もできない。
これだけ努力している人が辛い思いをしていると思うと、こちらまで辛くなる。
今は全く整理ができないですが、絶対に自分に負けない様に、腐らない様に走り続けます。
ただ、二度とこんな事起きて欲しく無いです。— 右代啓祐 (@ushirokeisuke) September 17, 2019
前向きなツイートをしていたが、そんなに早く気持ちが切り替わる訳がない。
右代選手のツイート以外にはこの件に関しての情報が出てこないので、これ以上の事は分からない。
本当に代表内定取消しという結果で終わってしまうのだろうか?
現状、JAAFの公式ホームページには出場選手として名前が載っているがIAAFの公式ページからは名前が消えている…
また、情報が入り次第、追記するつもりだが、あまりにもショックが大きい。

追記
どうやらエリアチャンピオン枠には一部の競技についてIAAFの技術代表の承認が必要だということ。
しかし、JAAF側はこの項目を記載しておらず、右代選手に内定を与えてしまった。
つまり、参加標準記録を突破していなかった右代選手は内定を与えられていなければ参加標準記録を突破する為に試合に参加する事ができたが内定を貰った為に、それをする必要も無くこのような事態に巻き込まれてしまったという事になる。
これが事実であれば完全にJAAFのミス。
ミスという言葉で片付けてはいけない。
右代選手のアスリート人生を大きく変えてしまったのだから。
9月18日に会見を開くらしいので、そこで事実が明らかにされるだろう。
9月20日、IAAF側が右代選手の世界陸上出場を認めた。(欠場者が出た事による繰り上げ)
内定取り消しから一転、出場となった事は非常に良かったが、JAAFは今回の件をシッカリ反省してもらいたい。
多くの皆様にご心配をおかけしましたが、本日無事に世界陸上の出場が決定しました。沢山の方々からの応援やメッセージが僕の原動力になりました。本当にありがとうございます。メダル獲得の夢に近づける様、精一杯準備していきます。応援よろしくお願いします。#全ての人に感謝 pic.twitter.com/iXh6HehCVX
— 右代啓祐 (@ushirokeisuke) September 20, 2019
出場が決まった右代選手には多くの方からメッセージが送られている。やはり、人望のある方なんだなと再認識させられた。
十種競技、元日本チャンピオンで右代選手を指導した事があるタレントの武井壮さんからも。
右代良かったなあ、世界陸上出られて。。注目されたしせっかくだからベスト出して会場沸かせて来いよ!!総合でもしダメでも最後の1種目、最後の1歩までベストにこだわって走ろうぜ!!
明日の東京ビクトリー見てくださいな!!— 武井壮 (@sosotakei) September 20, 2019
8000点越えを目指しがんばってもらいたい。
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