2019年9月15日に開催される。【MGC・マラソングランドチャンピオンシップ】
女子は15名が出場権を獲得したが世界陸上選手権女子マラソンに出場する3選手は出場辞退となり12名で争われる予定だ。
MGCは東京オリンピックのマラソン代表を決める重要な大会である為、非常に注目度が高い。
当サイトではMGC出場選手を1名ずつ紹介している。
第8回目となる今回は上原美幸選手をPICKUP。
上原美幸 プロフィール
名前 | 上原美幸(うえはらみゆき) |
生年月日 | 1995年11月22日 23歳 2019年7月現在 |
血液型 | 不明 |
出身地 | 鹿児島県鹿児島市 |
出身校 | 鹿児島女子高等学校 |
所属 | 第一生命グループ |
身長・体重 | 154cm・39kg |
種目 | 自己ベスト |
1500m | 4.19.71 |
3000m | 9.06.91 |
5000m | 15.21.40 |
10000m | 31.38.80 |
ハーフマラソン | 1:09.13 |
フルマラソン | 2:24.19 |
上原美幸選手は小学校時代、強豪チームでバドミントンに励んでいたそうだ。個人でも団体でも全国大会に出場し団体では全国優勝を果たしている。
一方で持久走でも校内で1位になるなど、この頃から長い距離を速く走る才能の片鱗を見せていた。
陸上競技に本格的に取り組み始めたのは鹿児島市立皇徳寺中学時代。
中学時代は練習量はそれほどでもなかったらしいが順調に伸びていったようだ。
中学卒業後は鹿児島女子高校に進学。
1年生の頃から【世界ジュニア選手権】3000mに出場し8位入賞を果たすなど大活躍。
2年生になると【全国高校女子駅伝】に出場しエース区間の1区を任され2位の小原怜選手(現・天満屋)に11秒もの大差を付け区間賞を獲得。この時の19分00秒というタイムは2019年の同大会の1区を圧倒的な強さで制した廣中璃梨佳選手よりも速い、歴代2位の好記録だった。
3年次は【高校総体】女子3000mで日本人トップとなる3位という成績を収めている。
第一生命G
2014年4月、高校卒業後は山下佐知子監督率いる【第一生命グループ】に入社。
入社1年目から【クイーンズ駅伝】に出場。1区を任され、序盤からレースを引っ張り3位で襷を渡した。
2015年7月には【ホクレンディスタンスチャレンジ北見大会】女子5000mで【リオデジャネイロ五輪】参加標準記録を突破する15分21秒40の自己新記録をマーク。
2016年の【日本陸上選手権】女子5000mで5位に入り、リオ五輪女子5000m日本代表に選出された。
リオデジャネイロ五輪で決勝進出の快挙!!
迎えたリオ五輪本番、上原選手は積極的なレースを見せた。
力のある海外の選手のペースの上げ下げに振り回されるよりレース後に自分の力を出す事に徹し、スタート直後から後続を大きく離し先頭を走る。3500m付近で2番手集団に吸収されるも粘りに粘って予選1組の7位でフィニッシュ。タイムは自己ベストに迫る15分23秒41だった。着順での決勝進出はならなかったがタイムで拾われ決勝進出。非常に素晴らしいレースだった。
決勝も予選同様、積極的に飛び出すが15分34秒97で15位。世界のレベルの高さを思い知らされた。
マラソン挑戦
リオ五輪後は不調な時期もあったが【2017山陽女子ロードレース】ハーフマラソンで1時間9分13秒の好タイムをマークし日本人1位を獲得。
2018年9月の【ベルリンマラソン】で初マラソンに挑戦する事に。
結果は2時間25分46秒という微妙なタイムだったが「練習を計画の半分もこなす事ができず期待せずに臨んだ割には良い結果だった」とレース後に語っていた。
2度目のマラソンは2019年3月の【名古屋ウィメンズマラソン】。
初マラソンの時とは違い練習をシッカリ積み臨んだ。序盤から先頭集団の前目で積極的なレース運びを見せ中間点を日本人1位で通過。
しかし、30km過ぎてから徐々に先頭集団から離れていく。それでもペースの落ち込みを最小限に抑え日本人3位の2時間24分19秒でフィニッシュ。この結果によりMGC出場権を獲得した。
伸びしろはNo.1・MGCで波乱の立役者に…
7月3日、日本陸連はMGCの上位5人の選手に国際陸連から参加資格が与えられること決まったと発表。即ち五輪参加標準記録を突破するのと同等とみなされMGCまでのタイムに関係なく上位2名が代表に内定するという分かり易い形式になった。
持ちタイムだけで見るとMGC出場選手の中では下位に位置する上原選手。
それでもMGCでは期待したくなる選手の一人だ。
まだ、マラソン経験が2回という事で伸びしろも十分だろう。そして、経験が少ないが非常に積極性のある選手なだけにハマった時は凄い走りをしてくれるのではないかという期待感もある。
オリンピックで結果を出しているように暑さに対応出来そうなのも魅力的だ。
ただし、今回はマラソン経験が少ない選手が多く、上原選手同様、伸びしろを感じさせる選手も複数、存在する。
それでも、所属チームの山下佐知子監督は「高地トレーニングも未経験なので伸びしろは一番あるのではないか」と語っていた。高地トレーニングしたからといって必ずしも結果が付いてくる訳ではないが更に力を付けてMGC本番に臨んでくる可能性はあるはず。牽制し合ってスローな展開になると予想しているが上原選手が序盤から引っ張りレースを面白くしてくれるかもしれない。
目標である【東京オリンピック】出場を目指し、頑張ってもらいたい!!
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