昨年は中止となった都道府県対抗女子駅伝だが今年は開催できるようで何より。
この記事では注目選手のエントリー区間や優勝候補について書いていきたいと思う。
群馬県のエース不破聖衣来は4区
まずは優勝候補について書いていくべきだと思うが、この選手の話題を後回しにはできない。
今大会で一番、注目されているであろう不破聖衣来選手は4区にエントリーされた。
区間エントリー前はアンカー区間の9区に起用されるだろうと考えた人も多かったと思うが、連戦続きで高校時代は怪我に泣いた選手という事を考えると4区に配置するとうのは本人や拓殖大学の五十嵐監督、群馬代表の永井監督が話し合って決断した事ではないだろうかと想像する。
この起用を残念がる人もいるだろうが無理する必要もないと思うし、ここまで高次元のパフォーマンスを続けてきただけに脚にダメージが蓄積されている可能性はあるだろう。
当日の身体のコンディションを確かめながら走ってもらえたらと思う。
長崎県代表の廣中璃梨佳選手とのアンカー対決を楽しみにしていたが、両者とも怪我などなければ日本選手権の10000mで激突するのは必至なのでそこまで楽しみはおあずけだ。
廣中選手もクイーンズ駅伝で区間賞を獲得したとはいえ100%の状態とは個人的に感じなかったのでお互いが万全の状態で対決してもらえればと思う。
廣中選手はアンカー区間にエントリーされ駅伝での連続区間賞記録継続を期待されていると思うので是非、今回も区間賞を獲得し欲しい。
優勝争い
優勝争いは京都と兵庫が中心とみる。
京都は中学、高校生と穴らしい穴はなく地元で調整できるという強みもあるしオリンピアンの安藤友香選手がアンカーというのも心強い。
兵庫も1区に東京五輪の1500mで入賞を果たした田中希美選手を配置し全体的なバランスも良い。
田中選手はトラック種目ほどの強さはロードでは感じられないがそれでも力上位。1区で良いスタートを切り、波に乗っていきたいところ。アンカー勝負では少し分が悪いので京都より30秒くらい前で襷渡ししたいところだろう。
群馬は不破選手がアンカーであれば上位争い可能だと思っていたので優勝候補からは脱落。
全国高校女子駅伝優勝の仙台育英のメンバーが並ぶ宮城、同2位の大阪薫英女学院の現役、卒業生を並べる大阪なども優勝争いに絡む力はありそう。
この他、優勝争いは厳しいが上位争いを期待できそうなのが鹿児島、長野。個人的には長崎も近年では一番メンバーが揃っているように感じる。
都道府県対抗女子駅伝は普段、見る事が出来ないようなメンバーでの争いがあり、お祭り的な楽しさがあって本当に面白い。しかし、各年代の大きな大会を終えたばかりなのでコンディション的には厳しいという選手も多いと思う。怪我のないように走り切ってもらいたい。
この他、福士加代子選手が青森県のアンカーを走る予定だ。
これまで日本の代表として頑張って来てくれた福士選手の走りを堪能したい。きっと笑顔で走ってくれるだろう。
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