今回、PICKUPするのは女子サッカーなでしこJAPANの中でも存在感を高めてきている杉田妃和選手。
澤穂希さんの後継者とも言われる杉田選手の経歴やプレースタイルなどご紹介していきますので、お付き合いよろしくお願いします。
杉田妃和 プロフィール
名前 | 杉田妃和(すぎたひな) |
生年月日 | 1997年1月31日 22歳 2019年3月現在 |
血液型 | O型 |
出身 | 福岡県・北九州市 |
所属 | INAC神戸レオネッサ |
身長:162cm 体重:53kg
左利き
杉田妃和選手は小学校2年生の時、2歳上の兄の影響を受けサッカーを始めます。
男子と混じってサッカーをしていた為、身体の大きな選手に負けないよう、テクニックを必死に磨いてたようですね。
2012年に女子サッカーの強豪校である藤枝純心高校に進学。
福岡県出身ですので親元を離れ静岡県で3年間の寮生活を開始。
持ち前の技術の高さで1年生からレギュラーを獲得し、全国大会でも準優勝するなど大活躍。
藤枝純心高校の女子サッカー部は練習が厳しく、杉田選手も高校3年間で大きく成長できたと語っていました。
また、高校時代にはU17女子日本代表に選出されゴールデンボール(MVP)を獲得。(この時のシルバーボールが長谷川唯選手)
日本のU17女子W杯優勝に大きく貢献しました。
高校卒業後は女子サッカーの強豪チームINAC神戸レオネッサに大きな期待を受け入団。
しかし、当時のINAC神戸は7人のなでしこJAPANメンバーが所属し、試合に出場する事もままならない日々を送ります。
特に杉田選手の主戦場であるボランチにはバロンドールを獲得した事もある日本女子サッカー界のカリスマ澤穂希選手がいた事もあって、なかなか難しい部分はあったでしょうね。
所属クラブでは苦戦していた杉田選手だが、2016年のU20サッカー女子W杯のメンバーに選出され再びMVPに輝きます。
チームとしては優勝を逃し3位となりましたが、大きなインパクトを残しました。
この大会では杉田選手と長谷川選手のどちらがMVPを獲得してもおかしくないプレーを披露していましたのでMVPが杉田選手と決まった時には、多少ですが外野うるさくなった事を記憶しております。
2017年からは引退した澤穂希さんの後継者として所属クラブでは背番号8を背負って戦っています。
プレースタイル・なでしこJAPAN
高校時代から足もとの技術は高く左右両足を使えます。
強烈なシュートを打てるのも杉田選手の良さですね。
身体の使い方も抜群に上手く、足の裏を使って相手の逆を取ったり、守備面でも相手に身体を上手く入れてボールを奪うなど非常に頼りになる選手です。
腰を落として顔を上げたままドリブルできるので安定感と視野の広さはフル代表でもトップクラス。
ちなみに杉田選手が使用しているスパイクは【adidas X 17.1 FG/AG】。(2019年3月現在)
2018年に初めてなでしこJAPANに選出されますが、所属クラブ入団時と同様に最初のほうはあまり結果を残せませんでした。
しかし、2019年に行われたシービリーブスカップでは自身の特徴を十分に発揮しかなりのインパクトを残します。
怪我や病気などのトラブルさえなければボランチの一枠は杉田選手で堅いと個人的には思っています。
先程も書きましたように視野の広さは抜群ですし、守備面での貢献はチームで一番なのでは?と思っています。身体の大きい海外選手相手に杉田選手のような上手い身体の使い方で相手を止めてくれるというのはなでしこJAPANにとっては大きな力になるでしょう。
現在のなでしこJAPANは守備面に課題があるのは間違いないので尚更です。フィジカルやスピードではどうしても勝てませんので、頭を使った守備が個人としてもチームとしても必要でしょう。
唯一、課題を挙げるならば決定力。
運動量も多く、ゴール前にもよく顔を出し良いポジショニングをしていますが決めきれない面が目立ちますので、ここが改善されれば世界でもトップクラスの選手になれるでしょうね。
性格
シャイでなかなか自分から話し掛ける事ができない性格らしく、INAC入団当初に苦労したのも性格面が少なからず影響していたようです。
Under世代での活躍を見るとフル代表入りは遅かったかもしれませんが元々、持っている能力は高いので環境に慣れてしまえば自分らしさを如何なく発揮できるでしょう。
幸いにも今のフル代表はUnder世代から共に戦っている選手が多く、代表歴は短いですがすんなりと溶け込めのではないでしょうか?
「澤穂希の後継者」というプレッシャーのかかる紹介をされる事も多いが、そんな言葉は気にせず自身の良さを発揮して、なでしこJAPANの中心選手として活躍してもらいたい気持ちが強いです。
6月から始まるサッカー女子W杯フランス大会で日本が勝ち進むには杉田選手の活躍は不可欠だと思っているので頑張って欲しいですね。
Twitter:@hina_0_8_2