関根花観の経歴は?初マラソンの衝撃から一転、現在は絶不調…

陸上

 

2019年9月15日に開催される。【MGC・マラソングランドチャンピオンシップ】

女子は15名が出場権を獲得したが世界陸上選手権女子マラソンに出場する3選手は出場辞退となり12名で争われる予定だ。

MGCは東京オリンピックのマラソン代表を決める重要な大会である為、非常に注目度が高い。

当サイトではMGC出場選手を1名ずつ紹介している。

第10回目となる今回は関根花観選手をPICKUP。

 

関根花観 プロフィール

 

名前 関根花観(せきねはなみ)
生年月日 1996年2月26日 23歳 2019年7月現在
血液型 不明
出身地 東京都町田市
出身校 仙台育英高校→豊川高校
所属 日本郵政グループ
身長・体重 156cm・43kg
種目 自己ベスト
1500m 4.30.89
3000m 9.04.85
5000m 15.24.74
10000m 31.22.92
ハーフマラソン 1:12.42
フルマラソン 2:23.07

 

小学生の時はソフトテニスとダンスをやっていたという関根花観選手。

中学校入学当初もソフトテニス部に所属していたが足の速かった関根選手は町田市の駅伝大会に助っ人として呼ばれ優勝するなど陸上競技を始める前から才能の片鱗を見せていた。

中学2年からは陸上部に入部し本格的に陸上競技に取り組み始める。練習する事によりどんどんタイムが縮まっていき陸上にハマっていったと語っていた。

メキメキと力を付けていった関根選手は3年次に【都道府県対抗女子駅伝】に東京代表として出場し3区を任され区間賞を獲得した。

 

中学卒業後はスカウトを受け、スポーツの名門、宮城県の仙台育英高校に進学。

しかし、高校1年生になる1か月前に東日本大震災が起きた。

それでも進学の意思は変えず仙台育英高校に入学。

仮設校舎で授業を受け、陸上部のトレーニングを積み1年生から【全国高校女子駅伝】に出場した。関根選手は2区を区間4位で走りチームの3位入賞に貢献した。

 

集団転校

 

しかし、年が明け2月になると仙台育英高校の関根選手を含む男女の主力選手10名が豊川高校に集団転校する事が発覚した。震災の影響による練習環境悪化と清野純一監督の退任が理由だと語られた。

その後、転入試験を受け10名が3月1日に転校するが愛知県高等学校体育連盟は東日本大震災の影響による特例処置は認めず転校後6か月間は高体連主催の大会への出場を認めないと発表した。

この集団転校の件にに関しては震災の影響より「監督退任の影響の方が大きいのではないか?」などかなり物議を醸しだしたが実際の所は部外者には分からないのでこの辺りで終わりにしようと思う。

 

豊川高校時代

 

上記した通り、豊川高校に転向後は6か月間、高体連主催の大会への出場ができなかったが暮れの【全国高校女子駅伝】に豊川高校のメンバーとして出場。4区を区間2位で走りチームの準優勝に貢献。

3年次にも【全国高校女子駅伝】に出場し、エース区間の1区を任され区間3位だったが豊川高校は優勝を果たした。

また、年明けの【都道府県対抗女子駅伝】では愛知県代表として6区を任され区間賞を獲得している。

 

日本郵政グループ陸上部

 

2014年、豊川高校卒業後は陸上部創部1年目の日本郵政グループに入社。

年齢こそ違うが鈴木亜由子選手とは同期で創部1年目から共にチームを引っ張っている。

6月に初の国際大会となる【アジアジュニア選手権】女子3000mに出場し銀メダルを獲得。

2015年には創部2年目にして【クイーンズ駅伝】初出場。チームは12位だったが関根選手は準エース区間の5区を走り区間2位の好成績を収めた。

2016年は関根選手にとって飛躍の年となった。

6月の【日本陸上選手権】5000mと10000mに出場。

雨上がりの蒸し暑いコンディションの中、1周目から先頭に立ちレースを引っ張る。その後は同僚の鈴区亜由子選手と交互に先頭を引っ張りレース後半へ。優勝争いは関根選手、鈴木選手、高島由香選手(資生堂)に絞られるが日本郵政の2人が高島選手を突き放し、同期のガチンコ勝負となった。

残り2週辺りから鈴木選手が徐々に関根選手を離し優勝。関根選手は31分22秒92の2着でフィニッシュした。

自己記録を大幅に更新するとともに派遣設定記録も突破。この結果により【リオデジャネイロオリンピック】女子10000m日本代表に選出された。

ちなみに5000mでも自己記録を更新する15分24秒74をマークし3位という好結果を残している。

 

リオ五輪本番では世界レベルのペースに対応出来ず20着という結果に終わった。

 

初マラソン日本歴代4位でMGC出場権獲得

 

10000mでリオ五輪に出場しているがトラックはあまり得意ではなく、日本郵政グループ入社当初からマラソンでオリンピックに出場したいという気持ちを持っていた。

そんな、関根選手の初マラソンは高校時代を過ごした愛知県で行われる2018年の【名古屋ウィメンズマラソン】に決まった。

通常、ハーフマラソンを経験してからフルマラソンに挑戦する選手が多いが、関根選手はハーフを経験せず名古屋ウィメンズマラソン本番を迎えることに。2017年の1年間が思うようにいかずモチベーションが下がっていた関根選手に希望であったマラソンを走る目標を持たせる事でモチベーションUPを図ろうとしたのが、いきなりのマラソン挑戦になった経緯だという。

しかし、ここまでの練習では30km走、40km走を数多くこなし、良い練習は出来ていたそうだ。

絶好のコンディションの中スタートした名古屋ウィメンズマラソン。

有力視されていた選手が次々に脱落していく中、関根選手は冷静だった。

ペースメーカーが外れるまで目立たない位置でスタミナを温存しながら走る。

中間点を2時間23分ペースで通過。25km以降は一気にペースが上がるが、ここでも冷静な判断が光った。自分の今の力では付いていけないと感じ、ペースを変える事なく淡々と走る。後半もペースを全く落とすことなく日本人1位となる2時間23分07秒の初マラソン歴代4位の記録でフィニッシュ。

この結果によりMGC出場権を獲得した。

 

何より素晴らしかったのは初マラソンにも関わらず、1度も後ろを振り返らなかったこと。普通であれば後半、疲れてくると後ろの選手が気になりそうなものだが、前後半をほぼ同じラップで走り切った関根選手は全く気にならなかったのかもしれない。

この関根選手の走りはマラソンファンに衝撃を与え、新星誕生と騒がれた。

 

絶不調・MGC

 

新星誕生と言われた関根選手だが初マラソン以降は不調に陥っている。

2018年5月の【仙台国際ハーフマラソン】は1時間12分48秒で4位。

同年、11月の【クイーンズ駅伝】は6区を走り区間8位。

2019年に入っても復調せず5000mの記録会では16分53秒という目を疑うような記録をしか残せていない。

一体、関根選手はどうしてしまったのだろう?

男子選手に比べコンディション調整が難しいと言われている女子選手だが、そういうレベルの話ではなさそうだ。

ひょっとすると若くしてフルマラソンを激走してしまったのが堪えているのかもしれない。

関根選手の近況は分からないが今のままではMGC本番は厳しい戦いが予想される。

マラソンでオリンピック出場を目標にしている関根選手にとってMGCは非常に大事な大会であるとは思うが、若いのであまり焦らず徐々に調子を取り戻していってもらえればと個人的には思っている。

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