今年の6月~7月に開催されたサッカー女子W杯で惨敗した女子日本代表なでしこJAPANだが、10月6日に強豪カナダとの親善試合に臨む。
東京オリンピックまで残り1年を切り、相当なレベルアップをしないとメダルという目標には届かないと思える現状だが、是非とも勝ちに拘り内容も共なった試合になる事を期待している。
代表メンバーも発表されたので、まずはどのようなメンバーになったかを見ていく事にしよう。
なでしこJAPAN代表メンバー
ポジション | 名前 | 生年月日 | 所属クラブ |
GK | 山下杏也加 | 1995年9月29日 24歳 | 日テレ・ベレーザ |
GK | 池田咲紀子 | 1992年9月4日 27歳 | 浦和レッズレディース |
GK | 平尾知佳 | 1996年12月31日 22歳 | アルビレックス新潟レディース |
DF | 鮫島彩 | 1987年6月16日 32歳 | INAC神戸レオネッサ |
DF | 熊谷紗希 | 1990年10月17日 28歳 | オリンピック・リヨン |
DF | 三宅史織 | 1995年10月13日 23歳 | INAC神戸レオネッサ |
DF | 土光真代 | 1996年5月3日 23歳 | 日テレ・ベレーザ |
DF | 清水梨紗 | 1996年6月15日 23歳 | 日テレ・ベレーザ |
DF | 清家貴子 | 1996年8月8日 23歳 | 浦和レッズレディース |
DF | 宮川麻都 | 1998年2月24日 21歳 | 日テレ・ベレーザ |
DF | 南萌華 | 1998年12月7日 20歳 | 浦和レッズレディース |
DF | 高橋はな | 2000年2月19日 19歳 | 浦和レッズレディース |
MF | 中島依美 | 1990年9月27日 29歳 | INAC神戸レオネッサ |
MF | 松原有沙 | 1995年5月1日 24歳 | ノジマステラ神奈川相模原 |
MF | 籾木結花 | 1996年4月9日 23歳 | 日テレ・ベレーザ |
MF | 長谷川唯 | 1997年1月29日 22歳 | 日テレ・ベレーザ |
MF | 杉田妃和 | 1997年1月31日 22歳 | INAC神戸レオネッサ |
MF | 三浦成美 | 1997年7月3日 22歳 | 日テレ・ベレーザ |
MF | 宮澤ひなた | 1999年11月28日 19歳 | 日テレ・ベレーザ |
FW | 菅澤優衣香 | 1990年10月5日 29歳 | 浦和レッズレディース |
FW | 岩渕真奈 | 1993年3月18日 26歳 | INAC神戸レオネッサ |
FW | 田中美南 | 1994年4月28日 25歳 | 日テレ・ベレーザ |
FW | 小林里歌子 | 1997年7月21日 22歳 | 日テレ・ベレーザ |
FW | 宝田沙織 | 1999年12月27日 19歳 | セレッソ大阪堺レディース |
FW | 遠藤純 | 2000年5月24日 19歳 | 日テレ・ベレーザ |
以上25名。

当然だが、なでしこリーグ首位を走る浦和レッズレディースやタレント豊富な日テレ・ベレーザの選手が多く選出された。
W杯に出場したメンバーが中心だが阪口夢穂選手や宇津木瑠美選手が外れ、かなり若返った印象。
W杯の時の記事にも書いたが、上記した2選手のこれまでの貢献度には敬意を表するが怪我持ちで加齢による衰えもあり代表選出には疑問を持っていたので真っ当な判断をしたように感じる。
一番の注目はなでしこリーグで得点王でありながらW杯のメンバーに選出されず物議を醸した田中美南選手が選出された事ではなかろうか?
田中選手の選出について高倉麻子監督はこのように語っている。
最近はプレーの幅が広がっている。顔つきをみても前向きに自分自身に矢印を向けて努力しているということが見える。またチャンスを与えたい。
W杯のメンバー選考から漏れた際に高倉監督は足りない部分や試していく中で難しい部分があると語っていたが、決定力は上がったように感じるが個人的には田中選手のプレースタイルは良い意味でも悪い意味でも特に変化は無いように思う。
W杯敗退直後に田中選手を選出しなかった事で軽いバッシングを受けたが、そういう事で心変わりしていない事を祈るばかりだ。(個人的には田中選手は素晴らしい選手だと思っている。周りの意見に左右されての選出であれば理解できないということだ。)
この他、高橋はな選手が代表に初選出された。
高橋選手はFWもDFもできるユーティリティプレーヤーだが今季は主にセンターバックを主戦場としている。
Under世代でも活躍しており2018年の【U-20女子W杯】の優勝にも大きく貢献した。
日本人選手としては大柄な(168cm)選手でスピードも兼ね備えている。女子の日本代表はスピード面で他国に劣るのでスピードがあるというのは大きな武器だ。小さくまとまらず魅力的な選手へと成長して欲しい。
東京オリンピックに向けて
2020年の東京オリンピックまでは高倉麻子監督が指揮を執るようだ。
個人的には反対だが今から監督を交代するのも時間が少ないのでリスクがあるという判断なのかもしれない。決まった事はどうしようもないので高倉監督には是非、東京オリンピックでメダルを獲得できるような強いチームを作って頂きたいと思う。
高倉監督は若い世代を伸ばす力に長けた監督だと思うが、勝ちに対する執念が足りなような印象を受ける。
澤穂希さんや宮間あやさんが代表を退き、新たななでしこJAPANを作る為にある程度の選手見極め期間は必要だったと思うが、W杯直前までそれをしてしまった。
その結果、勝利を掴み取れそうな試合でも選手を試してしまい引き分けや負けという結果になる事が多かった。
現状のなでしこJAPANはハッキリ言って弱い。
弱いチームは親善試合だろうが何だろうが勝って自信を付けて成長すると私は思っている。
特に20代前半の若い選手が多い、今のなでしこJAPANには最も必要な事ではないだろうか?
ある程度はスタメンを固定し試す部分は最小限にして勝ちに拘ったサッカーを見せてもらいたい。
そして、選手に対して思う事は日本は技術があり細かいサッカーができるとよく言われるが、トラップなど基礎的な部分こそが日本の一番、足りない部分だと思っている。
フィジカル面では絶対に海外の選手には勝てない。そうであれば細かな基礎的なプレーの質を上げる事が個人の成長、延いてはなでしこJAPANの成長に繋がるはずだ。
カナダとの親善試合では勝ちに拘り、なでしこの先輩達が見せてくれた諦めない気持ちを持って戦ってもらいたい。
どのような位置づけで高倉監督が試合に臨むのかが分からないのでスタメン予想は難しいがボランチは杉田妃和選手と三浦成美選手でお願いしたいとうのが本音だ。
W杯では右サイドの中島依美選手が全く機能しなかったので中島選手をベンチに追いやるような選手の出現にも期待したい。
開催日時・テレビ放送
開催日時 | 2019年10月6日(日)14:30キックオフ予定 |
会場 | 静岡県 IAIスタジアム日本平 |
放送予定 | TBS系列 14:00~ |
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