当ブログでも何度も取り上げている陸上女子長距離の鍋島莉奈選手だが、世界陸上ドーハ大会直前の今日、大変ショッキングなニュースが舞い込んできた。
今回はこの件について書いていくので、お付き合い頂ければ幸いだ。
鍋島選手の詳しいプロフィールは下の記事に書いてあるので、興味のある方はそちらをご覧頂きたい。

疲労骨折により世界陸上欠場が決まる
先日、行われた【MGC】が非常に盛り上がり、27日には世界陸上開幕と多くの陸上ファンの胸が高鳴っている事だろう。
どの種目も興味深いが私はやはり女子選手により注目している。その中でも女子の5000m、10000mに出場予定の鍋島選手には一番、注目していた。
しかし、本日9月20日、Yahooニュースを見ていると『鍋島世界陸上欠場』という目を疑いたくなるような記事が…
記事を読んでいくと右脛骨の疲労骨折で欠場すると書いてあった。
脛骨とは簡単に説明すると膝下から足首の方へと続く、下腿部の前内側にある太い骨の事だ。
すねの内側にある太い骨と表現すると分かり易いだろうか?
ここからは推測でしかないが、世界陸上に向けてかなりハードな練習をこなしていたのだろう。
鍋島選手は東京オリンピックの5000mで14分台、当然、世界陸上では決勝進出を目指してトレーニングをしていたと思われる。
高校時代から故障がちで、怪我をしなかった年はなかったという鍋島選手。疲労骨折も何度も経験したようだ。
しかし、責任感が強く万全の状態でなくても駅伝に出場しシッカリと結果を残してきた。
2018年の【都道府県対抗女子駅伝】の時もインフルエンザになり殆ど練習をしないまま1区で区間賞を獲得するなど非常に高い集中力と責任感を持ち合わせた選手だ。
大学4年生の時にも故障し、大学卒業後に入社した日本郵政グループでも約半年間レースに出場する事はできなかった。
ガラスのエースと呼ばれる事もあり鍋島選手には常に怪我の心配が付いて回った。
それでも、復帰してから今日まで大きな故障もなく怪我を心配する事も減っていただけに、今回の世界陸上欠場のニュースは非常に残念だった。
鍋島選手は非常に安定感があり、ほぼレースで外す事は無い。日本選手権は5000mを2連覇、今年は10000mを制している。
日本郵政グループが心配
今年は長崎商業高校から廣中璃梨佳選手が加入し駅伝での活躍が期待された日本郵政グループだがMGC出場権を持っていた関根花観選手も疲労骨折でMGC出場を見送っている。
元々、主力級は強いが選手層の薄いチームという事もあり鍋島選手と関根選手を欠いた布陣では苦戦が予想される。
そもそも、入社してきても直ぐに引退する選手が多い印象があり、創部3年目でクイーンズ駅伝を制してはいるが育成力があるようには感じない。
【東京オリンピック】の女子マラソン代表に内定した鈴木亜由子選手も常に怪我と隣り合わせの選手。【リオデジャネイロオリンピック】10000mは左脚の違和感を感じ欠場している。大きな怪我しない事を祈るばかりだ。
今回の鍋島選手の怪我が指導力不足からくるものだと言うつもりはないが、細心の注意を払っていただろうか?
鍋島選手はトラックでは国内トップの選手であり、前述の通り責任感が強く無理をしてでも上を目指そうと努力する選手であろう。そういう所でセーブさせるのは指導者の責任でもあると私は思う。
まあ、怪我してしまった事実は変えられないのでシッカリ休養を取り、万全の状態にしてもらいたい。
世界陸上だけでなく駅伝でも鍋島選手を見れないのは非常に残念だが、伸び盛りの選手もいるのでそちらに注目しようかなと思っている所だ。
東京オリンピックまで1年を切っている中での怪我とあって不安も大きいだろうが、焦って万全でない状況で復帰する事だけは避けて欲しい。本当に取り返しのつかない事になる可能性があるからだ。
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