今回PICKUPするのは日テレ・ベレーザ所属の籾木結花選手。
先日、発表された【W杯フランス大会】女子日本代表に選出されW杯本番での活躍が期待されている。
そんな籾木選手の経歴やプレースタイルなど詳しくご紹介しますので、お付き合いください。
籾木結花 プロフィール
名前 | 籾木結花(もみきゆうか) |
生年月日 | 1996年4月9日 24歳 2020年6月現在 |
血液型 | O型 |
出身 | アメリカ合衆国・ニューヨーク |
所属 | 日テレ・ベレーザ |
身長・体重 | 153cm・49kg |
籾木結花選手はアメリカ合衆国ニューヨーク生まれ。
「ニコル」というミドルネームを持っている。ご両親はどちらも日本人で籾木選手が3歳の時に日本へ。
父親の影響を受け幼稚園の頃からサッカーを始め、小学2年生の時に世田谷の【バティFC】に入団。
その後、中学1年生で【日テレ・ベレーザ】の下部組織である日テレ・メニーナに入団し16歳の時にベレーザへ昇格。
高校は自宅から近く私服で通えるという理由で「東京都立杉並高等学校」へ進学。
制服を着る事が嫌いで私服で通えるというのは大きな決め手になったようだ。
現在の都立杉並高校は籾木選手が在学していた頃と校風が変わってしまったが、当時はかなり自由な校風だったと籾木選手本人が語っていた。
サッカーと勉強の両立
メニーナはチームの方針としてサッカーだけでなく勉強と両立させる事を大切に指導している。
この教えのおかげか中学時代も高校時代も勉強に一生懸命取り組み、卒業後は【慶応義塾大学】に進学する事になる。
実は籾木選手の父親が慶応大学の塾員で慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)を勧めてくれたそうだ。やりたい事が出来て色々な分野でレベルの高い学生と一緒に学べるのが楽しそうだという理由で試験を受ける事にしたと語っていた。
高校進学の時もそうだが誰かに押し付けられるより自ら率先して興味のある事に挑戦したいタイプのようだ。好きな事を自由にやるというのは一見、楽そうに感じるが全ての責任を自分で負わないといけないので実は一番、大変な事だと思う。
サッカーの方に話を戻そう。
2012年に開催された【U-17女子W杯アゼルバイジャン大会】の日本代表のメンバーに選ばれメキシコ戦で得点を挙げた。
2015年には【AFC U-19女子選手権】に出場した。この大会で日本は優勝している。
2016年からは所属チームの日テレ・ベレーザの背番号10を背負い、2017年にはA代表なでしこJAPANのメンバーに選出され以降、代表に定着している。
プレースタイル
利き足が左の籾木選手は細かいボールタッチで相手DFの逆を取る事が非常に上手い選手だ。
海外の一流選手の映像を見て勉強を欠かさずしているようだが、やはり自分と同じ左利きの選手のほうがイメージが湧きやすいという事でメッシ選手やシウバ選手のプレーをよく見るとのこと。
中盤もFWもこなすが1.5列目でDFとDFの狭いスペースでボールを受け個人技で抜け出すプレーにも注目してもらいたい。
決定力もありベレーザではプレースキッカーを務める事も多く中心選手として欠かせない存在になっている。
W杯フランス大会での活躍に期待
記事冒頭にも書いた通り、6月7日に開幕するW杯フランス大会の日本代表メンバーに籾木選手は選出された。
中盤は層が厚く、左に長谷川唯選手、右に中島依美選手、ボランチに杉田妃和選手と阪口夢穂選手が並ぶ形になると予想される。
しかし、籾木選手はなでしこJAPANでも途中出場から多くのゴールを決めているので切り札的存在として起用される可能性が高い。
中盤でもトップの位置でもプレーできるので試合展開によってポジションは変わってくるだろうが監督としてはこれほど信頼できて起用しやすい選手もいないだろう。
プレーだけでなく日本の女子サッカーに貢献したいという気持ちを強く持っているのが籾木選手の素晴らしいところ。
2011年の【W杯ドイツ大会】で優勝したなでしこJAPANだが徐々に人気が低迷し【リオデジャネイロオリンピック】の出場権を逃した事で注目度が下がっているというのを肌で感じているようだ。
今大会のなでしこJAPANの前評判はそれほど高くはないが優勝しないと女子サッカーに注目してもらえないという危機感を抱いていて結果に拘りたいと話していた。
フランスやイングランドを含め強豪国は沢山あるが若返ったなでしこJAPANは大会期間中にも成長する可能性を秘めているので、そこに期待したい。
愛用スパイク
籾木選手の愛用スパイクは自身の強みでもあるボールコントロールを正確にするために開発されたNIKE 【ファントムビジョン】。
ボールの接触面にシューレスを無くすことでより正確なボールコントロールができるよう考えられている。
見た目にもフィット感もありそうで素足の感覚に近いようなスパイクといった印象だ。
アメリカに移籍
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除された2020年5月下旬、籾木選手がアメリカ女子プロサッカーリーグ【OL・レイン】に移籍する事が発表された。
OL・レインは首都ワシントンを本拠地にするチーム。
向上心の高く、海外でのプレーを考えていた籾木選手はこのオファーを快諾。
既に渡米しチームに合流しており、新しい生活を楽しんでいるようだ。
アメリカに来て2週間が経ちましたが、全てが日本と違っていて面白い。生活もサッカーも何もかも違う。それに加えて、家族から離れて住むことも、クラブを変えることも初めての経験ですが、楽しんでます🙂 pic.twitter.com/XeBVPBfyPf
— Yuka Nicole Momiki / 籾木 結花 (@nicole_m09) June 8, 2020
体格面やスピード面では劣るが、そういう部分でも今より成長してもらいたいし、持ち前のテクニックを如何なく発揮し活躍してくれたらと思う。
非常に真面目な性格で自分自身に厳しく向上心のある選手だ。
年齢は若いが自分の事だけでなく日本の女子サッカー全体の事を考えている点も非常に頼もしく、なでしこJAPANでも中心的な存在として活躍していくだろう。
今回のW杯は勿論の事、東京オリンッピクや次のW杯での活躍も楽しみにしたい。
Twitter:@nicole_m09
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