今回PICKUPするのは大怪我を乗り越え復活を遂げた女子サッカー日テレ・ベレーザ所属の小林里歌子選手。
小林選手の復活を期待していた方も多いと思いますが、知らない方もいらっしゃると思いますので経歴やプレースタイルなどご紹介していきます。
小林里歌子 プロフィール
名前 | 小林里歌子(こばやしりかこ) |
生年月日 | 1997年7月21日 21歳 2019年4月現在 |
血液型 | A型 |
出身 | 兵庫県神戸市 |
所属 | 日テレ・ベレーザ |
小林里歌子選手は兄の影響を受け、小学1年生からサッカーを始めます。
ちなみに兄の小林成豪さんはJリーグ・大分トリニータ所属のサッカー選手なんですよ。
小学生時代から能力は高くU-13日本女子選抜に選ばれるほどの存在に。
中学卒業後は高校女子サッカーの名門校である宮城県の常盤木学園高等学校に進学。
OBには熊谷紗希選手や鮫島彩選手など多くの有名選手がいます。
常盤木学園では2015年に全日本高等学校女子サッカー選手権大会で準優勝。
個人としてはU-17女子W杯のメンバーに選出され日本の優勝に大きく貢献し、翌年にはAFC U-19女子選手権中国大会のメンバーにも選ばれ得点を量産し日本の優勝に大きく貢献しました。
大怪我からの復活
ここまで順調なサッカー人生を送ってきた小林選手ですが、2015年9月に宮城県代表として出場した国体で前十字靱帯断裂の大怪我を負ってしまいます。
全治6か月と診断され高校時代はそれ以降はリハビリに励み、法政大学に進学。
法政大学進学と同時に日テレ・ベレーザの入団も発表されました。
しかし、怪我の回復が思わしくなく、2016年のなでしこリーグに出場する事は叶わず、大きな期待をされていたU-20サッカー女子W杯のメンバー入りも逃してしまいます。
苦しい日々を過ごす小林選手に更なる試練が…
同年、11月には右膝半月板を損傷し手術をしていた事が発表され、翌年の2017年は公式戦に一度も出場する事なくシーズンを終えます。
表舞台から姿を消してしまいましたが期待が大きかった選手なだけに、ネットでは「小林里歌子・現在・怪我・復帰」などと検索され、心配しているファンが多いという事に気付かされました。
長く苦しいリハビリ期間を耐えた小林選手は2018年のなでしこリーグ第1節のジェフ千葉戦で復帰。
2年以上もの間、実戦から離れていた為、当初は小林選手らしい動きを見る事はできませんでしたが、徐々に復調し同年のリーグ最終戦では復帰後、初のフル出場で2得点を挙げる活躍を見せ、復活を印象付けます。
なでしこJAPAN
私個人としてはまだ早いのではないかと思っていましたが2019年1月のトレーニングキャンプでA代表レベルとしての初招集を受けます。
そして同年3月にアメリカで行われた【シービリーブスカップ】のメンバーの選ばれることに。
初戦のアメリカ戦でなでしこJAPANデビューを飾りますが、動きには精彩を欠いた印象がありました。
しかし、2戦目のブラジル戦に途中出場するとヘディングでゴールをこじ開け代表初得点を記録。
現状では所属クラブの日テレ・ベレーザがなでしこJAPAN並みにレベルが高く完全なレギュラーとは言い難い部分もありますが怪我が癒えた今、試合をこなすにつれ状態を上げていくだろうと想像できますし、元々の能力が高い選手ですのでクラブでも代表でも不動のレギュラーとして活躍してくれるだろうと期待しています。
プレースタイル
主にFW・MFのポジションで活躍する小林選手ですが、高校時代から非常に起用で周りを活かす事に長けた選手だっと記憶しております。
高校時代にNHKで放送された【めざせ!2020年のオリンピアン】という番組に出演。
番組には元日本代表の前園真聖さんが出演し小林選手に熱いアドバイスを送っていました。
特に印象的だったのが器用な小林選手にたいして「強引にでもシュートに持っていって欲しい」という言葉。
「器用貧乏」どのスポーツにもある言葉だと思いますが、起用過ぎるが故に一芸に秀でること無く並の選手で終わってしまうというのは、よくある事だと思います。
特にサッカーではゴール前で日本人選手の強引さが足りないというのは、よく目にしますよね?
勝手な想像ですが、前園さんは小林選手の能力を高く買っていて、どんな厳しい場面でもシュートに持っていける頼もしいストライカーになって欲しいとの想いを込めた言葉だったのではないかと思っています。
現在の小林選手は器用さもありながら体を張ってゴール前で頑張っているシーンをよく見かけますね。
身長160cm体重52kgと小柄ですが、体幹はシッカリしている印象が強く頼りになるプレーヤーへと成長している感じがしますね。
今のなでしこJAPANのFWは横一線といった感じで、誰がポジションを奪ってもおかしくない状況であり小林選手にはMFではなくストライカーとしてなでしこJAPANの中心に居てくれたらとの想いが個人的には強くあります。
大怪我を乗り越え復活した小林選手ですが完全復活という言葉はまだ使いたくない気持ちが強いですね。
なぜなら小林選手はUnder世代から世界の舞台で結果を残し将来を嘱望されていたから。
間近に迫った女子サッカーW杯フランス大会のメンバーに選ばれ、日本を勝利に導く活躍をしてこそ完全復活と言えると思いますし彼女なら、そういう活躍ができると信じています。
怪我にだけは気を付けて欲しいですね。
Twitter:@takekazunoko0
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