今回PICKUPするのは陸上やり投げの北口榛花選手。
日本記録保持者でありながらも、どこかおっとりした印象で独特の存在感を放っている。
そんな北口選手の経歴や人物像など詳しくご紹介していくので、お付き合い頂ければと思う。
北口榛花 プロフィール・ダイヤモンドアスリート
名前 | 北口榛花(きたぐちはるか) |
生年月日 | 1998年3月16日 21歳 2019年8月現在 |
血液型 | 不明 |
出身地 | 北海道旭川市 |
出身校 | 旭川東高等学校 |
所属 | 日本大学 |
身長・体重 | 179cm・86kg |
子供の頃は水泳やバドミントンに励んでいた北口榛花選手。どちらの競技でも全国大会に出場している。バドミントンでは小学生の時に団体で全国優勝を経験。
北海道教育大学付属旭川中学校時代には現バドミントン女子シングルス日本代表の山口茜選手と対戦した経歴を持っているというのだから驚きだ。
当時から有名だった山口選手には完敗したようだが、バドミントンをしている映像で見ると非常に俊敏な動きをしていた。中学時代から大柄だったが、やはり運動神経は飛び抜けていたのだろう。しかし、普段はノロノロしていて友人からは「しろくま」と呼ばれていたらしい…笑
中学卒業後は旭川東高校に進学。
ひと際大きな体をしていた北口選手に目を留めた陸上部の当時の顧問、松橋昌巳氏に誘われ陸上競技を開始。当初は水泳部に入りたかった為、少し渋っていたようだが水泳部との掛け持ちを許可され始めたようだ。
手足の長さを買われ投てき種目(やり投げ・砲丸投げ)を始めた北口選手は陸上競技を始めて僅か2ヵ月で衝撃を与えることに!!
全道大会に出場した北口選手はやり投げで45m25を投てきを披露しいきなり優勝。
本人も優勝するとは思っていなかったそうだが会場はそれ以上の衝撃を受けざわついていたんだとか。投てき種目に手応えを感じ1年目で水泳を辞め、陸上競技1本に絞った。
2015年1月には2020年の東京オリンピックにやその後の国際大会に向け活躍が期待される次世代選手を強化、育成するダイヤモンドアスリートに認定された。
その後も順調に成長し高校2年の時に高校総体優勝。
高校3年になると【世界ユース陸上競技選手権】に出場し60m35を投げ優勝。通常、女子のやりは600gの物を使用するが世界ユースの時は500gを使用。
世界ユースの2週間後には高校総体に出場し連覇を達成。同年代では図抜けた存在となった。
高校時代にテレビ出演した時には狙った大会で負けた事はないと自信を見せていたのが印象に残っている。
大学進学・不振
高校卒業後は日本大学に進学。
1年次の2016年は【リオデジャネイロオリンピック】が開催される年でもあった。
同年、5月の【セイコーゴールデングランプリ】に出場し日本歴代3位となる61m38を記録し3位に入賞。幸先の良いスタートを切ったかに思えた…
6月、リオ五輪出場を懸け臨んだ【日本陸上選手権】だったが57m23の記録で3位に終わりリオ五輪出場を逃してしまう。
日本陸上選手権の1ヵ月後には右肘靭帯を損傷。
その後は思うように記録が伸びず苦しむことに。
怪我の影響もあっただろうが、ここまで才能で突き進んできた北口選手にとって練習内容であったり考え方の部分で丁度、壁にぶつかる時だったのかもしれない。
指導してくれていた男子やり投げの第一人者である村上幸史氏が退任した事も大きく影響したのだろう。
しかし、この不調の期間が北口選手を一回り大きくさせた。
2018年にフィンランドで行われたやり投げのカンファレンスでチェコのコーチに出会う。
北口選手はチャンスを逃すまいと猛プッシュしチェコでの合宿参加が決まった。
高校時代からやり投げの強豪国であるチェコには一度は行ってみたいと思っていたそうだ。
2019年の2月からチェコに渡り、基本的な動きや北口選手の課題でもある助走の動きなど多くの事を学んだと言う。
日本記録
帰国後は4月の【織田記念】に出場。
60mには届かなかったが59m75の記録で優勝。上手くいかない部分はあったが本人的には手応えを感じた投てきだったようだ。
そして、5月の【木南道孝記念】に出場した北口選手は快挙を達成する!!
前半の3投は思うような投てきを披露できなかったが4投目に日本歴代2位となる63m58を記録。
続く5投目は海老原有希選手の持つ日本記録63m80を大きく超える64m36の大投てきを披露。自己記録も一気に2m以上更新した。
やり投げの事は詳しくないが、助走に力強さが出てきた印象で、やりを投げる瞬間の頭の位置が下がらなくなったように見えた。
ちなみに北口選手の記録した64m36は【東京オリンピック】の参加標準記録を突破している。
9月の【世界陸上選手権ドーハ大会】の代表に選出されているので、北口選手の世界での現在値がどれくらいなのかハッキリ分かる大会となるだろう。
東京オリンピックではメダルを獲得を目標に掲げているようなので是非、達成してもらいたい。
記録的には最低でも65m以上は投げないと厳しいと思うが、北口選手は若く伸びしろも十分。これからの活躍が非常に楽しみな選手だ♪
追記
2019年10月27日の北九州カーニバル一般女子やり投げで自身の持つ日本記録を更新する66m00を記録。
世界陸上ドーハ大会では決勝進出ラインに僅か数センチ足りず涙を流したが、この日はフォームを意識し日本記録を更新した。
笑顔や仕草が可愛い♪
北口選手といえば笑顔がとても印象的な選手。
母の教えで「幸運を呼び寄せるから笑顔を絶やさないほうがいいよ」と言われ今でも忠実に守っている真面目で優しい性格の持ち主だ。
【TOKYOアスリート名鑑】
今夜は陸上・女子やり投で、5年ぶりに日本記録を更新した北口榛花選手(@giant_babyparu)の特集です!
笑顔がトレードマークの北口選手、ニューヒロインに迫ります!NEWS23は今夜11時から、お楽しみに!#北口榛花#やり投#TOKYO2020 pic.twitter.com/rZBf9ylBbP
— news23-sports (@News23sports) May 15, 2019
笑顔だけでなく仕草も可愛らしい。
やり投げの一般的な選手は助走から力強く、投げた後はラインギリギリに倒れ込む選手も見かけるが北口選手はトコトコ走り、なんだか非常に可愛らしい。素人には分からないやり投げに大事なツボはしっかり押さえているのだろうが癒しを感じる助走♪(腕の振り抜きは異常な速さだが)
その他、ウェイトでバーベルを下した後の動きも可愛い♪
いつもウエイト自体から
こんな感じで逃げてる。 pic.twitter.com/pqR9031262— 北口榛花 harukaKitaguchi (@giant_babyparu) March 19, 2019
アスリートとしての実力もあり笑顔も素敵で仕草も可愛い北口選手が人気者になるのは凄く納得できる。
これからも変わらず愛されるキャラクターであって欲しい。
Twitter:@giant_babyparu