不破聖衣来 速くて可愛い女子大生ランナー!!目指すはパリ五輪出場!!

陸上

 

今回は大学女子長距離界のホープ不破聖衣来選手をPICKUP。

学生の枠に収まらず今後、世界での活躍も期待させる逸材。

経歴など詳しく紹介していくのでお付き合い頂きたい。

 

不破聖衣来 プロフィール

 

競技 陸上中長距離
名前 不破聖衣来(ふわせいら)
生年月日 2003年3月25日 19歳 2022年4月現在
血液型 不明
出身地 群馬県出身
出身校 高崎市立大類中学校→高崎健康福祉大学高崎高等学校
所属 拓殖大学
身長・体重 154cm・不明

 

不破聖衣来選手は幼稚園の頃からピアノを習い、現在も休日などに大好きなディズニーの曲などを弾きリラックスしているそうだ。

陸上エリートで中学時代から全国のタイトルを手にしていた。

大類中学2年次にはジュニアオリンピックBクラスで優勝。3年次には全日中1500mとジュニアオリンピック3000mを制覇。

このような実績を引っさげて県内にある健大高崎高校へ進学。

1年次は国体少年Bの1500mに出場し2位と結果を残すが、その後は左足のシンスプリントで思うように練習を積めない時期が続いた。(シンスプリントは脛の怪我で主にランニングやジャンプを過度に行った場合に発症する陸上選手に多い怪我。)

それでも3年次の12月に5000mで15分37秒44という好記録で走り、年が明けて2月の第36回U20日本選手権クロスカントリーで優勝。高校での初タイトルを獲得した。

 

 

 

拓殖大学進学

 

中学、高校時代にこれだけの実績のある不破選手の進路は注目された。

強豪大学や実業団に進む事が予想されたが不破選手の選んだ進路は2016年に女子陸上部が発足したばかりの拓殖大学進学。

拓殖大学を選んだ理由は 五十嵐利治監督に「世界を目指そう」と声を掛けられたのが大きいようだ。この他、不破選手の姉である亜莉珠さん(センコー女子陸上部)と同い年の八田ももか選手が拓殖大学の女子陸上部に所属しており八田選手が中学時代の不破選手の事を可愛がっていたという話もあるので少なからず進路に影響を与えているかもしれない。

不破選手自身は創部して間もない大学なので部の成長に自分も貢献していきたいと語っていた。

過ごしやすい環境で地に足を付けて焦らず着実に成長していきたいと考えたのかもしれない。

 

拓殖大学に進学した不破選手は貧血に苦しみながらも食事などで克服し才能を開花させた。体重も2kg増えパワーアップ。不破選手自身も食事改善、特に量が増えた事で今まで長距離を走るのに足りなかったエネルギーを補えるようになったと語っていた。ちなみに好物はホッケ。監督がよく焼いて食事に出してくれるそうだ。

 

まずは関東インカレ女子5000mを独走V。記録は15分48秒82。

学生個人選手権女子5000mでは名城大学のエース小林成美選手に競り負けるが15分34秒12の記録で2位。

U20日本選手権女子5000mでは2位に20秒以上の大差を付ける独走V。記録も15分26秒09で初めて15分30秒を切ってきた。

 

 

そして圧巻だったのがホクレン千歳大会女子5000mA。

最後まで実業団所属の外国人選手に食らい付き自己ベストを更に上回る15分20秒68で日本人トップでフィニッシュ。

拓殖大学に進学してからの不破選手の走りは凄まじいものがあり進路選択が正解だった事を自身で示している。よほど環境が合うのだろう。

練習でも試合でも苦しくなった事がないという、にわかには信じがたいエピソードの持ち主だが不破選手の走りを見ていると、それも嘘ではないなと感じる事が多々ある。

154cmと小柄だが日本人選手の中では非常にストライドが長く腕振りも大きくダイナミックな走法。それでいて安定感がありブレが少ない。昨今、フォアフット走法(つま先着地)が持て囃されているが不破選手は踵着地(ヒールストライク走法)。脚が後ろに流れている時間が短く引きつけも速い。接地が非常に柔らかいのも特徴的でロスが少なく距離が伸びてより良さを発揮できるタイプ。フォームを弄る必要はない。

自ら先頭を引っ張る姿勢も更なる成長を期待させる。

 

全日本大学女子駅伝・可愛い

 

ここまで個人として素晴らしい成績を収めているが大学としても2021年10月31日に開催される全日本大学女子駅伝出場を決めた。

拓殖大学は創部間もないが入賞を目指し部員一丸となって頑張っている。

本選では不破選手がどの区間に配置されるかも注目。

不破選手の実力からして一番長い距離である5区に配置するのが一般的な考えかもしれないが個人的には1区に配置し不破選手に独走してもらって2区以降の選手が先頭効果を得ながら走る方がチーム全体としてはプラスになると考えている。

大学としても不破選手が独走するようなら宣伝効果も大きいだろう。

1区だとしても5区だとしても実力を発揮し普段あまり陸上を見ない人達に衝撃を与えるような走りをみせてもらいたい。不破選手は実力だけでなく見た目も可愛らしいので人気が出るだろう。

 

しかし、少し不安な点が…

不破選手の日本インカレと全日本大学女子駅伝予選会での走りが本来の姿ではなかったこと。

どちらも1位だったが躍動感に欠け少し抑えながら走っているような印象を受けた。どうやら9月の上旬にアキレス腱を痛めたらしい。現在は痛みは引いているようだが部位が部位だけに心配であるし高校時代は怪我に泣かされてきただけに無理はして欲しくないところ。

出場するのであれば万全な状態で走って欲しい。

 

追記:全日本大学女子駅伝に出場した不破選手は5区に起用された。

監督からは「1km3分10秒ペースで行けば区間新は確実」とレース前に言われていたらしいが前半から3分10秒を切るハイペースでレースを進め従来の区間記録を1分以上縮める28分00秒の区間新記録をマーク。見る者の度肝を抜く快走だったと言えるだろう。

この記録は10km換算で30分26秒前後。

新谷仁美選手が持つ10000mの日本記録が30分20秒44である事から現在の不破選手は既に日本のトップクラスの実力を持っている事が証明された。

まだ、大学1年生というのが末恐ろしい。

 

更に全日本大学女子駅伝をリアルタイムで見ていたであろう全区間記録保持者でダイハツに所属する加世田梨花選手にこのようなツイートをさせてしまう。

 

いやいや、加世田選手は大学時代は勿論の事、実業団でもシッカリと活躍する素晴らしい選手。加世田選手の足が遅いなんて事は絶対にない。これだけ自虐的になってしまうくらい衝撃的な走りだったと言えるのではないだろうか。

 

今後の出場予定レース

 

日付 会場 大会
2021年11月14日(日) 福島県 東日本女子駅伝 群馬代表
2021年12月30日(木) 富士宮市~富士市 富士山女子駅伝 拓殖大学
2022年01月16日(日) 京都府 都道府県対抗女子駅伝

 

東日本女子駅伝では群馬県のアンカーを任され3位で襷を受け中間地点でトップに立ち優勝のゴールテープを切った。

この日は、全日本大学女子駅伝から間隔もも短く尚且つ、最長区間の10kmという事で優勝する事だけを考えて走っていたように感じた。

前半、不破選手にしてはゆったりとしたペースで走り残り2km地点で長野県のアンカー和田有菜選手(名城大学)に背後まで迫られるが、それを見越していたかのよに一気にロングスパート最後は20秒以上突き放し区間賞を獲得。自身の身体に対するマネージメントもシッカリ意識しているのではないだろうか。

今後は富士山女子駅伝まで少し間隔が空くので世界陸上10000mの参加標準記録を狙いにいく可能性もあるだろう。

12月10日のエディオンディスタンスチャレンジin京都2021も候補の一つ。

 

自己ベスト・パリ五輪

 

距離 記録
1500m 4.24.50
3000m 9.07.48
5000m 15.20.68
10000m 30.45.21

 

大学1年生としては申し分のない自己記録を持っている。

しかし、少し上の年代に田中希美選手廣中璃梨佳選手萩谷楓選手と3人の5000m15分切りランナーが存在する。

同世代の3人が切磋琢磨し止まっていた時計の針を再び動かしたので今後もまだまだ記録は伸びていくだろう。不破選手は2024年のパリ五輪出場を目標にしているが、この3人に勝つのは容易ではない。

まずは15分10秒を切り、その後に15分を切るというようにステップアップしてもらえればと思う。

不破選手は現在でも素晴らしいフォームで走っているがラストの切れはまだまだ力不足。400mが60秒以上掛かるらしい。

5000mだけでなく短い距離のレースに出場しスピードを身に付けていければ15分切りも可能。そのポテンシャルは秘めていると思う。

まずは2022年のユージン世界陸上に10000mでの出場を目指しているようなので、そこは確実にクリアしてもらいたいと思うし怪我に気を付け更なる飛躍を期待したい。

 

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追記

オレゴン世界陸上10000m参加標準記録突破!!U20世界歴代5位

 

12月10日のエディオンディスタンスチャレンジin京都2021ではなく翌日の関西実業団ディスタンストライアルin京都2021の10000mに出場した不破選手はペースメーカー無しの終始単独走で日本歴代2位となる30分45秒21でフィニッシュ。尚、この記録はU20世界歴代5位にランクされ2022年に開催予定のオレゴン世界陸上選手権の参加標準記録を遥かに上回った。

 

レース前日には「皆さんが期待するようなタイムで狙う予定ではなくリズム良く走れれば」と拓殖大学女子陸上部がツイートしていたが蓋を開けて見ればこの記録。底知れない才能を秘めている。

実際、参加標準記録程度であれば7分程度の感覚で出せる実力を持っているので全てを出し切ってはいないのかもしれない。年末には富士山女子駅伝も控えているのでここに全てを賭けていた訳ではないだろう。

今回は後半5000mを15分15秒前後で走っているので5000mの自己記録より速く走っている事になる。5000mの14分台はもう既に出せる力があり後半全くラップを落とさない点や駅伝での後半の走りを見ても長い距離により適性がありそうだ。

10000mでも新谷仁美選手の持つ日本記録30分20秒44も射程圏内。

前日の五島莉乃選手の走りも素晴らしかったがその走りさえも霞んでしまうような不破選手の走りに期待を抱かずにはいられない。

これだけの才能があるので怪我だけには気を付けてもらいたい。その辺りは五十嵐監督が故障に一番神経を払っていて理想の練習の6割程度しかしていないと語っていたので非常に頼もしい。不破選手は良い監督の下で競技に取り組めているなと感じた。

 

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